企業とは、創業者の“夢”・”ビジョン”を実現するために設立される。
ただ、自分はちっぽけな1人の存在。独りでは“夢”に近づけない。だから仲間を募り、組織をつくる。
ところが、“集ってくれた仲間は感謝の対象”のはずが、組織化されPL/BS等の計算書(紙)で会社が表現されると、いつの間にか仲間は“人件費”扱い。そして上手く行かないことがあると他責にし、時にリストラの対象。リーダーは“夢を追うことのすばらしさ”を自ら体現し手本となるべきなのに、直面する困難から逃げ、“夢”を追う厳しさを仲間に負わせ・分散させる。こんなリーダーは心が弱い。リーダーとは呼べない。
会社をつくることと、組織を率いることは違う。発案した技術が卓越していることや偏差値が高いことと、組織を率いることは違う。
株式会社ボクともぐらと の仕事は、
・リーダーが“夢を追うことのすばらしさ”の手本であり続けられるように、
・人生の多大な時間を共にする職場の仲間も自分らしい”夢“を持ち・追いかけられるように、
・リーダーが、自分のリーダーシップに自信を持ち、自分らしく、のびのびと発揮し、組織を率いられるインフラを構築し
・そして、やさしさエッセンスを加えた「やさしいリーダー」へと良質化させ、「自走組織を構築・強化する」こと。
私はこれまでに、日本の大企業、米国の経営/ブランドコンサルティング会社、起業、ベンチャーを経て来ました。また、必要性もあり、経営・リーダーシップ・組織論に関する書籍も読んできました。世の中に多大な価値を実現したリーダー共通の組織を強くする「源泉」に至りました。この「源泉」が、リーダーの「やさしさ」です。
「やさしい」リーダーは、夢を追うすばらしさの手本として静かに存在します。「やさしさ」は弱さではありません。「やさしさ」は心が強いから存在しえます。「心の強さ」を持つ「やさしい」リーダーによって、仲間が会社の夢と自分の夢を両立して追求できる組織が作り出されます。結果、組織が自走し、つまり、スピードある機動力・一貫性ある自律的思考・行動が生まれ、強くなる、のです。
私自身がリーダーの際には、この「やさしいリーダー」を実践し、組織を率いて来ました。皆様と一緒に、「やさしいリーダー」を創出し、組織を強くし、“夢を追うことのすばらしさ”を信じられる関係性を組織内につくる必要がある、そう思っています。どんな組織もリーダーの知性、人間性、人格的すばらしさ如何です。組織はリーダー次第です。
組織は本質的に「高圧的なシステム」であることを忘れないでほしい。
リーダーシップの中核戦略は単純明快だ。「模範たれ」につきる。
(「学習する組織」ピーター・M・センゲ著、枝廣淳子他訳、英治出版)
結局、根本をたどっていくと「我らが刈り取るの蒔いた種から育った物」、つまり自業自得なのである。
恐れは恐れを生むし、信頼を信頼を育てるという最も基本的な心理に行き着く~。
従来の階層型組織と、そこに組み込まれたおびただしい数の統制システムの核心は、
恐れと不信を育てる恐ろしいほど強力な機械だ。~。私たちの多くは人々と仕事について
心の中に深くすり込まれた前提から逃れられないでいる。つまり人も仕事も恐れで動くという思い込み、
組織には階層と統制が必要だという思い込みである。
(「ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」フレデリック・ラルー著、鈴木立哉訳、英治出版)
株式会社ボクともぐらと
代表取締役 野見山 征也